君ともう一度~入れ替わってから知った気持ち~
そして、ミルクティーを飲み終わる前から、美由希先生の恋愛授業が始まった。
「あのね、何回も言うけど、怒って逃げるなんて一番ありえないからね!」
「でも、翔磨は謝るだけだし、理由も言わずに抱きしめられたら、誰だって怒らない?」
「なんで怒るの!?」
「…好きじゃないくせに期待させないで、とか…」
普通はそう思うよね?
だけど美由希は…
「はぁ…。だから、そこで怒るのがダメなのー!」
「じゃあ、どうしたら良かったの?」
「目に涙をためて、上目遣いで『なんでそんなことするの?』って聞くの」
「………」
「男子は女子の上目遣いに弱いっていうじゃん?だから、そこで小倉は『ごめん…かわいかったから、つい…』とか言っちゃって!」
「………」
「小倉が続けて、『俺、やっぱりこなのことが好き。もう一回付き合って?』って言うの!キャー///」
「………」