君ともう一度～入れ替わってから知った気持ち～

それから何週間か過ぎ、ジメジメした梅雨がやってきた。

コンクールは７月末のため、６月の今から数えると、あと１ヶ月と少ししかない。

かなり練習しないとやばいんだけど、息抜きに、と先生が休みをくれた。


コンクールが終わるまで、もうたぶん休みはないから、仲を深めるためにも、遊びにやってきました。

まーちゃんと真優花ちゃん、もう１人の１年生の奈実ちゃんと、私。


ホルンパートの１・２年生で、電車に乗ってやってきたのは、隣町の大きいショッピングセンター。


入った途端、モワッとした、外の嫌な空気から解放されて、とても嬉しい。

涼しいー。生き返るー。
それにやっぱり、ショッピングセンターはテンションが上がるなぁ。

久しぶりだし、今日は楽しもう！


「こな先輩、まな先輩。どこ行きます？」

「んー。まず楽器屋さん？」

「そうだね。２人とも、必要なもの揃えなきゃ！」

「はい、わかりました！」


まずは、真優花ちゃんと奈実ちゃんの、ホルンの必需品を買わなきゃね。

私もオイルなくなりそうだから、ちょうど良かった。