森に抱かれて
急に力説し始めた智子を佐藤はキョトンと見つめている。
「死ぬかもしれないリスクを自ら背負って、人の為じゃなくてあくまで自分の為に、自分の選んだ生き方をしてるだけだって言い切れるって、カッコイイじゃないですか」
「…」
「最終回なんて、敵と相打ちになった感じで、爆破の煙りがサーっと引いた後、うっすらと見えてきたキングのヨロヨロと立ち上がる後ろ姿見えてきた時は、泣きそうでしたよっ」
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