森に抱かれて

「あくまで、自分の為か」

「はい。キングは恩着せがましくないんです」

「なるほどね」

あ〜なんか、思わず語っちゃったなあ。やっぱ、要さんにお会い出来てテンション上がっちゃったもんね。

「じゃ」

立ち上がる佐藤。

あれ?佐藤さん、いつの間にか完食してる。

「俺は、キングと違って恩着せがましいから」

ん?

「喫茶店も大事だけど、今日から掃除もしっかりやってね」

「…はい」

「ごちそうさま」

立ち去る佐藤。

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