森に抱かれて

「ん〜」

「2階はやらなくていいんですかね?」

「それはない」

「…ですよね」

ちっ。

「鍵はかかってる。で、俺が全部持ってるんで、あとで渡すよ」

「後っていつ頃?」

「…。わかった、今日は2階の掃除免除」

「ヤッター」

あ、声に出ちゃった。

「フッ」

あ、笑われた。

「用事はそれだけ?」

「あ、はい。お仕事のお邪魔してすみませんでした」

戻ろ、戻ろ。

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