森に抱かれて

「いいに決まってるじゃないですかっ。どうぞ、どうぞ。じゃんじゃん置いちゃって下さい」

良かった、交渉成立ね。

「じゃんじゃん置いてもいいけど、そんなにはお客さん、来ないでしょ」

うっ。

「来させてみせます」

「ほほ〜」

うっ。見慣れた悪い笑顔だ。

「期待してるよ」

「頑張ります」

「ごちそうさま。じゃ、また後で」

佐藤は立ち上がって2階の自分の部屋へ戻って行く。

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