森に抱かれて

「じゃ、そういう事で」

佐藤は立ち上がる。

「あっ。ありがとうございました」

「ん?だから、礼なら要に…」

「いえ、だって佐藤さんがワザワザ持ってきて下さったんですから。ありがとうございました」

座ったまま軽く頭を下げる。

「…」

ん?なんだこの間は。立ち上がった方が良かったかな?

「…ま、頑張って」

佐藤は部屋へ戻って行く。

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