森に抱かれて

二つ並べたコーヒーカップにコーヒーを注ぐ。

「はい、完璧」

って、佐藤さん、降りて来ないなぁ。呼んじゃおっかな。

一階から、二階の佐藤の部屋に向かって叫ぶ。

「佐藤さ〜んっ!朝ご飯出来ましたよ〜っ!」

…。
え〜、コーヒー冷めちゃうのにぃ。

カチャっと、ゆっくり佐藤の部屋のドアが開く。

あっ、出て来たっ。

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