森に抱かれて
部屋を出て自分の部屋に戻ろうとすると、下から佐藤の声がする。
「シンイチ、先に食べたら?」
あっ、そうだった。鍵借りたことだし、ご飯食べてから、ゆっくりやろうっと。
「そうします」
部屋に戻るのを止め、階段を下りる。先に食べ始めている佐藤と向かい合って座り、手を合わせる。
「いただきます」
「どうぞ」
ん?なんか逆?いや、元々佐藤さんの食材だから、これでいいのか。ま、細かい事は考えず、早く食べて、やろうっと。