森に抱かれて

「シンイチ、商品選ぶの、明日でもいいよ」

「え?」

「あの部屋に篭ってる間にお客が来たら、お客逃しちゃうよ」

おお〜、そうでした。また、本末転倒なとこでした。

「鍵、借りてていいんですか?」

「ああ。いるときには言うから、シンイチに預けるよ」

「…」

「ん?何?」

「…て、いうことは、あの部屋の掃除もした方がいいんですよね?」

「あ、そこ」

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