森に抱かれて

「よぉ、要。いらっしゃい」

要さん?

コーヒーを温めている火を止めて、テーブルの方を覗いて見、ちらっと要の顔を確認すると、サッと陰に身を隠す。

わ〜、ホントに要さんだぁ。あ〜、合わせる顔がない〜。どうしよう…。はっ!売上金の回収に来たのかな?うう〜。『てめぇ、コーヒー豆だってただじゃねぇんだよっ。自分らでばっかガブガブ飲みやがって』な〜んて言われたら、キャー!どうしよう〜。

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