森に抱かれて

うっ、あいわらず、男前だ。あ〜、この顔にならどやされても堪えられる気がする。

「どうぞ」

「ありがとう」

出されたコーヒーをゆっくり飲む要。

「…うん、美味しい」

「よかった」

「じや、そろそろ、お客呼ぶこと考えなきゃね」

え?

「ホームページがあるくらいでお客なんて来るわけないよ、こんな山奥」

「…」

「そろそろ、しんちゃんが迷ってる頃じゃないかと思って来てみたんだけど」

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