森に抱かれて

「あ、はい」

4人掛けのテーブルの元の席に智子が座る。その横に要が座っている。

「あ、俺、コーヒー飲んだら退くから、要、こっち座っていいよ」

そういうと、要はコーヒーを啜ってから、立ち上がろうとする。

「あ、謙太郎もいてくれよ」

要に呼び止められ、佐藤は立ち上がるのを止める。

「俺?」

「ああ、謙太郎にも協力して欲しいと思ってさ」

「協力?」

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