森に抱かれて

チラシね。そっかぁ、やっぱり待ってるだけじゃダメだよね。

「ま、それもこれも謙太郎が協力してくれれば、の話だけど」

要と智子の視線が佐藤に集まる。

「…ちょっと考える」

「いや、考えるな」

「なんでだよ」

「お前の事だ、難しく考えて、結局やらない方になる」

「…」

そうなんだ…。あっ、でも。

「佐藤さん、ガッチリするチャンスですよっ」

「ん?ガッチリ?」

要は智子に視線を移す。

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