森に抱かれて


次の日の朝、8時半。佐藤と智子は向かい合って、トーストを食べている。

「なんか、ワクワクしますね」

「そう?」

あ、もしかして、本当は面倒くさがってる?佐藤さん。私は結構楽しみなんだけどなぁ。

「佐藤さん」

「ん?」

「ちゃんと真面目に教えて下さいよ」

「シンイチが真面目にやってくれるならね」

「もちろんやりますよ、真面目にやります。このカフェの運命がかかってるんですから」

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