森に抱かれて

「はい、お疲れ様でした」

「お疲れ様」

二人はコーヒーを啜る。

「あ〜、ホッとしますね〜」

「疲れた?」

「はい、正直、ちょっと疲れました」

「ちょっと?」

「いや、かなり」

「女子的には、やっぱり長い?」

「絶対、長いです」

「そうかぁ」

「でも、楽しかったですけどね」

「そうか」

あ、いい笑顔。

「これから何処が端折れるかとか、生地はどれにするかとか、決めなきゃいけませんね」

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