森に抱かれて
「え?そうかな?」
なんか、嬉しそうだけど。
「はい。ただ、言うことが時々辛辣なだけです」
「…俺、正直者だから」
「そういうの、女子受けしませんから」
「…気をつけます」
ふふっ。でも、佐藤さんが毒舌吐かなくなったら、つまんないかも。ははっ。
「さて、落ち着いたら、お腹空いてきましたね」
「そうだな」
「準備しますね」
「ああ、よろしく」
智子はコーヒーを飲み干すと、昼食の準備を始める。