森に抱かれて

「…」

何?この沈黙。

「期待ハズレだなぁ」

「え?」

「『ラムネ』越えの笑いが貰えると思ったんだけど」

「…。すみません、発想が貧弱で」

「まぁいいや。」

まぁいいやって。

「じゃ、明日からでもいいよ。お金なくても荷物は多少はあるんでしょ?」

「はい」

「シンイチが荷物運び込んだ日から、掃除開始ね」

「はい」

「ここで喫茶店することも、ま、考えてみてよ」

「はい。ありがとうございます」

< 27 / 494 >

この作品をシェア

pagetop