森に抱かれて
そろそろ帰り時かな。
「じゃ、荷物まとめたら来ますね」
「ああ」
「あの、信じていいんですよね?」
「大丈夫」
うん、何故かこの笑顔は、落ち着ける。
「ありがとうございます。コーヒー、ご馳走さまでした。カップは…」
洗った方がいいよね。
「いいよ、置いてて。今日はお客様だから。次からは頼むよ、シンイチ」
シンイチ…。ん〜、慣れないな…。
「わかりました。じゃ、今日はこれで、佐藤さん」
「ああ、待ってるよ」