森に抱かれて
「ひとつ、聞いていいかな?」
「なんでしょう?」
「ロック歌手は自分で目指した夢で、喫茶店で売り上げ上げるのは、生活の為に始めた事でしょ?」
「まあ、そうですね」
「それでもそうやって割り切って前向きにやれるのはなんで?」
「…ライダーキングのように生きたいって何処かに思ってるからですかね。夢の為だって、生活の為だってどっちも、自分の為に自分が選んでやってる事だから。って、上手く言えませんけど」
「…そっか」