森に抱かれて
「…」
ふと、手を止める。
『これからも』ってことは、今現在、誰の目にも私が、佐藤さんをフルに使ってるって事だよね。ん〜、やっぱりオリジナルってのは行き過ぎかなぁ。佐藤さん頼みばっかじゃなくて、自分で売り上げ上げることも、もっと考えなきゃいけないな。私に出来る事ってなんだろうな。
「昼まだ?」
と、言いながら佐藤が入って来る。
「あ、もうそんな時間?今、作りますっ」
智子は急いでカウンターの中に入る。