森に抱かれて

「彼女?」

「いますよね?」

「いないわけないじゃない。ねえ、先生」

「あ、いや…」

「いないんですか?」

「…まあ」

「えーっ?うそだぁ?」

「じゃ、私たちにも可能性ありますね?」

「可能性?」

「彼女になれる可能性ですよ」

「いや〜」

…うわぁ、何あの顔。フワッとでもなく、もちろん悪い顔でもなく、初めて見る種類の笑顔なんじゃないの?ん〜、なんていうか…あの顔は…。そうっ!ハニカんでる?

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