森に抱かれて

ん?気になる?

「いえ、別に」

「もう、隠さなくったっていいわよ。お似合いだものね、あなたと佐藤先生」

お似合い?

「若い子に取られないように頑張りなさいよ」

言うだけ言うと含み笑いを残して中里は瀧澤らの方へ行く。

「…」

…若い子にって。中里さんから見ても、私はやっぱりもう若くは見えないんだ…。ショック…。はっ!ひょっとして、またクマ出てる?このところ、毛糸巻き巻きでちょっと寝不足だったもんなぁ…。

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