森に抱かれて

「ん?荷物あるんでしょ?」

「あ、はい」

「いやぁ、シンイチがホントに来てくれるなんて思ってなかったよ」

…。なんか、喜んでくれてる?『シンイチ』も健在だ。

「明日から、頼むよ、掃除」

…歓迎されてるのは、やっぱりソコか。ま、いいや。

「はい。宜しくお願いします」

「部屋はそうだな、俺があそこだから、反対の端にしたら?変に人の気配感じるのヤでしょ?」

お互いにって事だよね。

「はい、じゃ、あっちの端の部屋、お借りします。荷物運びますね」

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