森に抱かれて
「生葉藍ですか」
「無理かしら?」
「いえ、藍は大量に育ててるので大丈夫ですよ」
「まあ、そう?」
「ただ、生葉だと皆さんが想像していらっしゃる所謂、濃い藍色にはなりませんけど、いいんですかね?」
「あら?藍なのに、藍色じゃないの?」
「はい」
「例えて言うなら、どんな色なの?」
「あ、あの窓のカーテンがそうなんですよ」
佐藤は水色のカーテンを指差す。
「まぁ、あのラムネ色?」
「うっ!」