森に抱かれて

中里は席を立ちレジに向かい、手に持ってきた茜のオリジナル商品をカウンターに乗せる。

「ご馳走さま。それと、これも、ね」

「ありがとうございます」

「じゃまた来ますね」

「ありがとうございました」

智子は、頭を下げて中里を見送り、トレーを持ってテーブルを片付けに行く。テーブルにはまだ佐藤が座っている。

「中里さん、また商品買って下さって、本当いい方ですよね」

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