森に抱かれて
「ああ、そうだね」
「そういえば、なんか変な声出してませんでした?」
「あ、いや、別に。全然っ」
なんか変だな。
「そうですか?」
まあ、言いたくないなら別にいいけど。
「あ、前の瀧澤さんたちがもしかしたら、また来てくれるかもしれないから」
「編物教室の皆さんですか?」
「ああ」
ふ〜ん。…あの子たちも来るのかな…。って、何考えてんだろ、私。教室の生徒さんなんだから、来られるの当たり前じゃん。