森に抱かれて

「ああ、そうだね」

「そういえば、なんか変な声出してませんでした?」

「あ、いや、別に。全然っ」

なんか変だな。

「そうですか?」

まあ、言いたくないなら別にいいけど。

「あ、前の瀧澤さんたちがもしかしたら、また来てくれるかもしれないから」

「編物教室の皆さんですか?」

「ああ」

ふ〜ん。…あの子たちも来るのかな…。って、何考えてんだろ、私。教室の生徒さんなんだから、来られるの当たり前じゃん。

< 439 / 494 >

この作品をシェア

pagetop