森に抱かれて

「気に入った?」

「もちろん」

「じゃ、高くないさ」

「え?」

「体験教室だって、オリジナル商品だって、シンイチが俺に儲けさせてくれてるんだから、これはそのお礼。シンイチが気に入ってくれたんなら、安いもんだよ」

「…」

「ん?どうした?」

「いえ、なんでもないです。ありがとうございます。ちゃんと乾かして、明日から早速使わせてもらいますね」

「ああ」

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