森に抱かれて

「どう?連発の火の付け方上手かったでしょ」

「美咲さんっ!サイコーでしたっ」

「しんちゃん、たまには息抜きも必要よ。はい、次これね」

美咲は手持ち花火の束を智子に手渡す。

「うわっ、花火なんて久しぶり〜。学生んとき以来かなぁ」

「はい、はい。大河と謙太郎の分」

美咲は二人にも花火を手渡す。

「え?俺も?」

と、佐藤。

「沢山持って来たんだから、皆でやろうよ。大河、蝋燭に火つけて」

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