森に抱かれて

「とにかく、連絡取っとくから」

「何から何までお世話になります」

もう一度、頭を下げる。

「ごちそうさま」

え?もう?あ、ちゃんと全部食べてる…。

佐藤は立ち上がる。

「片付けも宜しくね」

「あ、はい」

「お風呂は、この奥だから。好きに使って」

「ありがとうございます」

「あ、もちろん…」

「洗っておきます」

「だね。じゃ、今日はもう会わないだろうから。おやすみ」

佐藤は部屋へ向かって歩き出す。

「おやすみなさい」

< 58 / 494 >

この作品をシェア

pagetop