森に抱かれて
「とにかく、連絡取っとくから」
「何から何までお世話になります」
もう一度、頭を下げる。
「ごちそうさま」
え?もう?あ、ちゃんと全部食べてる…。
佐藤は立ち上がる。
「片付けも宜しくね」
「あ、はい」
「お風呂は、この奥だから。好きに使って」
「ありがとうございます」
「あ、もちろん…」
「洗っておきます」
「だね。じゃ、今日はもう会わないだろうから。おやすみ」
佐藤は部屋へ向かって歩き出す。
「おやすみなさい」