森に抱かれて
「あ、何処でも好きな所に座って。使ってないけど、掃除はしてるんで服汚れたりしないから」
「ありがとうございます。でも、ちょっと見学してもいいですか?」
「ああ、どうぞ」
木だからかなぁ。なんか居心地いいなあ。天井も高くて吹き抜けで。あれ?2階は住まいなのかな?なんか扉がいっぱいある。
「はい、コーヒー。ここに置くよ」
「あっ、すみません。ありがとうございます」
男はカウンター越しにコーヒーカップを出し、自分はその場で立ったままマグカップに入れたコーヒーを飲む。