高岡さん!!ちょっと待った!!
…慌てて止めようとしたが時すでに遅し…
「どちら様でしょうか??」
スピーカー越しに聞こえる女性の声。ババァではない…
押してしまったもんは仕方ない。仁志は話を切り出した。
「…あの、突然申し訳ございません。ババァ…あっ…」
仁志は振り向き、ババァの本名を山口に確認した。
再度スピーカーに話しかけようとした瞬間…「お嬢様!!どちらへ!?」
…え??お嬢様…??四人は訳が分からないままスピーカーに向かって話しかけようとすると突然家の中から、ドドドドドドドドッ!!!!!バンッ!!
豪快な音と共にドアから飛び出て来たのは、見たこともない程綺麗な女性。
四人は目を合わせると「家間違いだな」と確信し、その場を立ち去ろうとした。
「お前ら!助けに来たんじゃねぇのかぁ!」
………ん???この声………ババァ!!??
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