あの丘の上で【上】


「…そうそう、今度の休みにね、海くんのお母さん見つけに行くの。」


思い出したように、大事なことをさらっと言った。


「…さらっと言えることじゃないよね?何で早く言ってくれないの?ん?」


「ごめんなさいごめんなさい!…その黒い笑顔、怖いです。」


「黒くないよ。…で?どうするの?」


「海くんのテレパシーを辿るの。」


「え、できるの?」


そんなに簡単なことだったんだ…。

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