あの丘の上で【上】


「海くん、お母さんと話せたんだよね?…どんな話をしたのかとか、聞いてもいい?」


他の3人が目を合わせて、それから代表でゆき姉ちゃんが聞いて来た。


「特に何も…、元気でよかった、みたいな感じだった」


どう説明していいかわからず、結局諦めた。


この時、しっかりと伝えられていれば、あんなことにはならなかったかもしれなかったのに。

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