あの丘の上で【上】
動き出した運命
Side雪菜
あの任務から2ヶ月が経った。
あれから、なぜか最近全くなかった任務が復活した。
「雪菜、終わったか?」
「はい、一掃しました。下野さんは…聞くまでもないですね。」
「もちろんだ。報告に帰ろう。」
そう言って、下野さんは私の肩に触れた。
「えっ?」
こんなこと、一度もなかった。
いつもはそれぞれで帰っていたのに。