あの丘の上で【上】
「無いわけではないけれど…
ううん、わかったわ。
雪菜ちゃん、1週間は必要よ?」
「その間…私を匿って貰えませんか?
暗部は自分でどうにかします。
お願いします!」
「雪ちゃん、私と一緒に逃げよう?
私、それに関してはもうプロだから、任せて!
と言っても、私もあの家にいるんだけどね。」
「俺はむしろ歓迎する。どうだ?沙羅」
「もちろん、私は雪菜ちゃんの味方よ?」
その言葉に、涙が溢れた。