あの丘の上で【上】


「ここに入ってるからね?
…まだまだあるんだから、絶対に帰ってくること!いいわね?」


秋くんに背中を押され、桜ちゃんに抱きついた。


「ありがとう!ありがとう、桜ちゃん!」


私の涙が落ち着いて、桜ちゃんが用意してくれたトランクを持って。


リビングのドアのノブに手を添えた。

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