あの丘の上で【上】


「お疲れ、長かったな。」


久しぶりの2人に少し視界が潤むが、そこは涙腺を締めた。


「報告は私達に任せて!雪菜は戸惑ってるクラスメートに今回のことの説明ね?」


事件の報告は2人がしてくれるようで、私には1組の皆への説明が回ってきた。


本当の、高瀬雪菜の姿に戻って、皆の前に立つ。


「あの、この姿では初めまして、高瀬 雪菜です。」


そして今回の出来事を話した。

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