あの丘の上で【上】
笑顔を崩さないように教室を出る。
「雪菜、お疲れ様。友達、一杯できたみたいね。」
「愛ちゃん…うん、皆、優しかったよ!」
あー、耐えていたのに、愛ちゃんと秀くんだけになったらやっぱり駄目だ…。
「また3人でご飯食べられるな。お帰り。」
「秀くん…うん、ただいま!」
「あ、秀、私の雪菜泣かした?うわー、最低…」
「いや、泣かしてないよ!おい、雪菜泣き止め!愛に殺される!」
2人の会話に泣き笑いになる。
それから3人で笑い続けた。