ずっと、親友だよ。



今、ここには私と優芽しかいない。



「えっと…久しぶり…に、しゃべる…ね」
優芽が恐る恐る口を開いた。


私はそれを無視した。
答えたら、なにかが崩れる気がした。
今までおさえてた、なにかが。


「なんで呼んだかわかってる?」



優芽はこくっとうなずく。
目には決意の感情がつたわる。


「殴っていいよ。
殴りに来たんでしょ?
恨み、はらしにきたんでしょ?

私は今まで梨香を嫌いになったことなんてなかった。
今でも好き。
大好きだから…」



後半は泣いてた。


優芽、そして私も。


私だって優芽が好き。大好き。



でも…

真利にいじめろと言われた後、まだ続きがあった。



「優芽と仲直りした時点で…
ターゲットは梨香になる。
優芽と同じ仕打ちをうけるよ。
それを忘れずにね?」



それを思いだし、ゾクッとした。


優芽の苦労を


優芽の辛さを



見てきた私は


それが自分にもされることが

怖かった。



ごめん優芽。


よわくてごめん…っ
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