ずっと、親友だよ。
優芽は手首を縄で結ばれてる。
「梨香…っ」
優芽が今にも泣きそう。
優芽…
私は今まで優芽のなにをみてきたんだろう。
いつも見た目ばかりにとらわれて、自分と比べて勝手に妬んで…
優芽はこれっぽっちも悪くなかったのに。
ほんとにごめんね。
そう思ったら、涙が出てきた。
「梨香、泣いてるぅ
土下座したらやめてあげる♪
これからもいじめてやるけど」
真利は笑ってる。
誰が土下座するか。
私は優芽を想って泣いてるのに。
あんたの暴力なんて、全然効いてないんだからっ。
私のことをおさえてた萌たちも笑ってる。
同時におさえてた力が弱まる。
「離してっ!!」
勢いよく腕をふったら、萌たちはバランスを崩して転んだ。
「優芽、行くよ!!」
優芽はあわててついてくる。
「あっ!待ちなさいよ!」
後ろから真利の声。
「チクったら許さないよっ」
チクらないわけない。
もう真利なんて怖くない。
今は優芽という大切な存在がいる。
守るべき人ができた。
優芽のためにこんなに行動できることに驚いた。
それから先生のとこ行ったら、まず私の姿に驚かれた。
殴られたから腫れまくってたみたい。
優芽は泣きすぎで目が腫れてすごいことになってる。
理由を知った先生は真利を停学にした。
真利がいない今、クラスのみんなは優芽に謝り、再び仲良くなってる♪