ずっと、親友だよ。
「つかれたー」
すべての授業が終わって、どっと疲れが押し寄せた。
「帰ろ♪」
優芽にうん、と言って荷物を鞄に突っ込んだ。
「それでさー…」
「松橋さん、ちょっといいかな。話があるんだ」
話の途中で優芽を呼ぶ誰かの声。
誰か気になって、見てみる。
そこには、カッコいいと評判の一樹(イツキ)くんがいた。
「わかった。梨香ごめん、先帰ってて」
優芽はこれからなにを言われるか気づいてるの?
多分鈍感だから気づいてないよね…
自分がモテるということに。
モテモテな優芽にまた怒りが沸き上がっちゃう。
私は一人で帰った。