戻りたい。戻れない。
『そっか。なら、行こう?』
彼の言葉に抗うことができずに、私は彼と一緒に雑貨屋さんの中へ。
「めっちゃ可愛い…!!」
お店の中は全体的にピンクベースの可愛らしい装飾が施されており、棚に並ぶ商品はどれもセンスの良いものばかり。
ぬいぐるみやインテリア、洋服にバッグなど様々な物が置いてある。
私はそのどれもに魅了され、しばらく彼の存在を忘れて店内を探索してしまった。
「あれ可愛い!あ〜でもこっちも可愛い!!でもこのぬいぐるみも…!でもあっちのバッグも!」
『そんなにこの店気に入ったの?』
半ば興奮状態の私を見て、彼はおかしそうに笑った。
「うん!超タイプ!!!」
『タイプって…。面白いよなあ、お前』