あの歌をもう一度.【感動】
「奏菜、今日も綺麗な声だったよ!」

ピアノの譜面の上から満面の笑顔で顔を出す男。

「音羽君のピアノだから歌えるの」

ピアノの隣で男に微笑みかける女性。

「奏菜、今日がなんの日か、覚えてる?」
「勿論。30本も用意したの…?」

苦笑いしながら答える女性、落合奏菜(おちあい かな)

「当たり前さ。今日で2年と半年、30ヶ月君を愛し続けてる記念だからね」

甘いセリフを零しながら手に薔薇の花束を抱える男性、坂崎音羽(さかざき おとは)

「…綺麗…ありがとっ」

「…っ、可愛い!!」

満面の笑顔を浮かべる奏菜を、音羽は溜まらず抱きしめた。

「奏菜、疲れてないか…?」

「大丈夫だよ」

ぎゅぅっと抱きしめ返す奏菜は続いて、

「でも…お腹空いたかな」

はにかみながら、きゅぅ…とお腹を鳴らした。
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