今日もキミと空を仰ぐ
次の日の学校の帰り道。
今日は散々だったなぁとため息をつきながら、独りぼっちで歩く。
中学に入学してもう二年目だというのに、未だに一緒に帰る友達がいない、寂しい人。
───なんかではない。
私はただ、独りがいいだけ。
“みんな”といるのが面倒くさくて、嫌いなだけ。
なのに、周りの人からはそう思われてしまうんだ。
本当、嫌になっちゃうな……。
私のことなんか、ほっとけっつーの。
それに今日は、本当に酷かった。
真は私と廊下ですれ違う度に、私から目をそらし、早足で歩いていく。
チラッと三組の教室を見てみれば、堀田真美はいつもニコニコしながら誰かしらと話していた。
くそー。
悔しい。
なんなのアイツは。
この“アイツ”が真なのか堀田真美か、誰のことなのかは分からない。
だけど、きっと自分自身なんだろうな……。
そう思うとなぜだか、言葉にできないほど、悔しくなる。