今日もキミと空を仰ぐ


「すっ、好きな人?」


「そう」


当たり前のように黙々とトーストを食べていく陵。


陵、いきなりどうしたんだろう……。


「私、恋愛のことは分からないんだよね…。ごめんね!」


私も負けじと平然を装って答える。



「じゃあ告白は?されたことあるでしょ」


「告白!?そ、そんなの一度もないよ!」



即答しちゃった…。


それでも、陵は更に問い詰めてくる。



「え?大久保先輩とか田中先輩とかにされたことないの?」



たっ、田中君と大久保君!?


どうして私が二人に告白されるの!


ありえないでしょ!


第一、大久保君は好きな人がいるって…。



そういえば、陵は田中君と大久保君と同じバスケ部なのか。


三人で話すことってあるのかなぁ…。


考えると、とても奇妙なスリーショット…。


< 45 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop