ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
リビングで大型のテレビに向かい、私達はソファに並んで座っている。テーブルの上には新藤さんが淹れてくれたホットコーヒーとポテチ。
「昔はよくこうやって映画を観たなあ。しかも一日に3本、4本が当たり前だったよ」
「そうなんですか。私も映画は好きです。新藤さんほどではないですけど……」
「そう? おお、始まるね」
映画が始まり、初めの頃は「やっぱりこの女優さんは綺麗だなあ」とか言っていた新藤さんだけど、だんだん無口になり、終いには黙り込んでしまった。
私は映画を観つつ、どんなタイミングで行動を起こそうかとか、そんな事ばかりを考えていた。その行動とは……
ずばり告白。いい雰囲気になった頃を見計らい、新藤さんに私の気持ちを伝えようと思う。もちろん、好きという気持ちを……
映画は中盤に差し掛かり、ヒロインの方からヒーローに想いを伝え、ヒーローもそれに応えると、二人は熱い口づけを交わした。それはそれは甘いシーンで、私まで体の芯がジュンとなるような感じがした。
隣の新藤さんからは特に反応はなかったけど、どんな気持ちでそのシーンを観たのかしら。
それはわからないけれども、今かなと私は思った。そこでまず私はお尻を少しずらし、そっと新藤さんに体を触れさせた。
新藤さんの反応はやはりないけども、少なくても嫌がられてはいないと思う。それに気をよくした私は、前を向いたまま口を開いた。
「新藤さん、私……好きなんです。あなたの事が。それにまみちゃんも。私……まみちゃんのママになりたいんです」
きゃー! 言っちゃった……!
「昔はよくこうやって映画を観たなあ。しかも一日に3本、4本が当たり前だったよ」
「そうなんですか。私も映画は好きです。新藤さんほどではないですけど……」
「そう? おお、始まるね」
映画が始まり、初めの頃は「やっぱりこの女優さんは綺麗だなあ」とか言っていた新藤さんだけど、だんだん無口になり、終いには黙り込んでしまった。
私は映画を観つつ、どんなタイミングで行動を起こそうかとか、そんな事ばかりを考えていた。その行動とは……
ずばり告白。いい雰囲気になった頃を見計らい、新藤さんに私の気持ちを伝えようと思う。もちろん、好きという気持ちを……
映画は中盤に差し掛かり、ヒロインの方からヒーローに想いを伝え、ヒーローもそれに応えると、二人は熱い口づけを交わした。それはそれは甘いシーンで、私まで体の芯がジュンとなるような感じがした。
隣の新藤さんからは特に反応はなかったけど、どんな気持ちでそのシーンを観たのかしら。
それはわからないけれども、今かなと私は思った。そこでまず私はお尻を少しずらし、そっと新藤さんに体を触れさせた。
新藤さんの反応はやはりないけども、少なくても嫌がられてはいないと思う。それに気をよくした私は、前を向いたまま口を開いた。
「新藤さん、私……好きなんです。あなたの事が。それにまみちゃんも。私……まみちゃんのママになりたいんです」
きゃー! 言っちゃった……!