ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
私は全然納得できなかった。時間外のカットもだけど、それ以前にそんなセコい事を本当に新藤さんはしようとしているのか、という事に。
「私、新藤さんがそんな小さい事をするとは思えません」
その疑問をそのまま言ってみたのだけど……
「いや、小さくもないよ」
すぐに課長にそう言われてしまった。
「そうでしょうか?」
「うん。我々の時間外手当を仮に半分にカットしたとしてだね、ざっと計算すると月に200万ぐらい浮くからね」
「そ、それくらいは、カラーの見開き一本でペイしますよね?」
「確かにそうだが、それが今は大変だろ? しかも毎月コンスタントにだよ?」
「…………」
課長の言う通りなので私は返す言葉がなかった。でも、なんか違うのよね……
「“ミスター日電”がやる事とは思えないけどな」
と言ったのは渡辺さんで、私は即座にそれだと思った。
「ですよね? 私もそう思います。佐藤さんの考え過ぎじゃないですか?」
「私、新藤さんがそんな小さい事をするとは思えません」
その疑問をそのまま言ってみたのだけど……
「いや、小さくもないよ」
すぐに課長にそう言われてしまった。
「そうでしょうか?」
「うん。我々の時間外手当を仮に半分にカットしたとしてだね、ざっと計算すると月に200万ぐらい浮くからね」
「そ、それくらいは、カラーの見開き一本でペイしますよね?」
「確かにそうだが、それが今は大変だろ? しかも毎月コンスタントにだよ?」
「…………」
課長の言う通りなので私は返す言葉がなかった。でも、なんか違うのよね……
「“ミスター日電”がやる事とは思えないけどな」
と言ったのは渡辺さんで、私は即座にそれだと思った。
「ですよね? 私もそう思います。佐藤さんの考え過ぎじゃないですか?」