ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
元彼にストーカー?
食前酒にシャンパンを戴き、オードブル、スープ、魚料理、肉料理と順番にお料理が運ばれて来た。そう。フランス料理のフルコースだ。もちろん、どれもとても美味しい。
「どう?」
「とっても美味しいです。こんな贅沢をしていいんでしょうか……」
「たまにはいいんじゃないか?」
「はあ……」
お料理を戴きながら、私達はお互いの身の上話などをした。
「やっぱりか。だと思ったよ」
「何がですか?」
「ん? 君が一人っ子って事がさ」
「どうして、“やっぱり”なんですか?」
「そりゃあ、君はしっかりしているが、反面甘えん坊なところもあるからさ。たぶん一人っ子なんだろうなと思ってたよ」
「そ、そうでしょうか……」
確かにそうかも。
「そう言う新藤さんも、やっぱりご長男か、って感じですよ?」
新藤さんはご長男で、実家に弟さんと妹さんが一人ずついるらしい。
「へえー、どうしてかな?」
「そりゃあ、しっかりしてるけど、のほほんとしてるからですわ」
「“のほほん”かい? それは酷いなあ。でも、当たってるかもだな。あはは」
新藤さんは穏やかに微笑み、私もウフっと笑った。
「どう?」
「とっても美味しいです。こんな贅沢をしていいんでしょうか……」
「たまにはいいんじゃないか?」
「はあ……」
お料理を戴きながら、私達はお互いの身の上話などをした。
「やっぱりか。だと思ったよ」
「何がですか?」
「ん? 君が一人っ子って事がさ」
「どうして、“やっぱり”なんですか?」
「そりゃあ、君はしっかりしているが、反面甘えん坊なところもあるからさ。たぶん一人っ子なんだろうなと思ってたよ」
「そ、そうでしょうか……」
確かにそうかも。
「そう言う新藤さんも、やっぱりご長男か、って感じですよ?」
新藤さんはご長男で、実家に弟さんと妹さんが一人ずついるらしい。
「へえー、どうしてかな?」
「そりゃあ、しっかりしてるけど、のほほんとしてるからですわ」
「“のほほん”かい? それは酷いなあ。でも、当たってるかもだな。あはは」
新藤さんは穏やかに微笑み、私もウフっと笑った。