ママと呼ばれたい ~素敵上司の悲しすぎる過去~
食事の後、新藤さんと私は同じフロアにあるバーへ移動した。そこもレストランと同じく、シックで落ち着いた雰囲気だった。
私達はカウンター席に並んで座り、私はカクテルを戴き、新藤さんはスコッチの水割りを飲んでいた。
やがてそのムードと、たぶんアルコールの酔いも手伝って、私は大胆な気持ちになっていた。
「突然ですけど、新藤さんって再婚されるお気持ちはないみたいですね?」
「え? どうしてそう思うんだい?」
「だって、だから私の気持ちに応えてくださらなかったのでしょ?」
「……まあね」
「その事はいいんです。それは置いといて、私は知りたいんです」
「何をかな?」
「新藤さんのお気持ちです。私の事、どう思っていますか?」
私は新藤さんの方を向き、全神経を彼に注いで答えを待った。言葉だけでなく、目や表情などにも現れるであろう、彼の感情を少しも見落とさないように……
私達はカウンター席に並んで座り、私はカクテルを戴き、新藤さんはスコッチの水割りを飲んでいた。
やがてそのムードと、たぶんアルコールの酔いも手伝って、私は大胆な気持ちになっていた。
「突然ですけど、新藤さんって再婚されるお気持ちはないみたいですね?」
「え? どうしてそう思うんだい?」
「だって、だから私の気持ちに応えてくださらなかったのでしょ?」
「……まあね」
「その事はいいんです。それは置いといて、私は知りたいんです」
「何をかな?」
「新藤さんのお気持ちです。私の事、どう思っていますか?」
私は新藤さんの方を向き、全神経を彼に注いで答えを待った。言葉だけでなく、目や表情などにも現れるであろう、彼の感情を少しも見落とさないように……